渡部篤郎が主演のドラマ。ヒロインは長谷川京子。随分年を取ったので、誰だかわからない美人のお姉さんっぽい感じだったんだけど、よく見ると長谷川京子だった。目もとの皺で年を取った感じがする。久しぶりにみたかな。
ところでこのドラマは、婿養子になった主人公と昔の部下で現会長の秘書である女性が久しぶりの再開で不倫するところから話は始まる。案の定都合のいい女から妻になりたいと言い出す。しかも妊娠しているという。肩身の狭い婿養子がとる行動はただ一つ、女性を殺害すること。
問題は、彼女は会長の愛人であり、かつての元カレがしつこく彼女につきまとっていること。後の地この男が犯人を捜し始めることになる。
内容自体は面白いんだけど、気になる点が二つ。ひとつめは、彼女が亡くなる前に「吉野」という男からの着信をみた元彼。そいつが犯人だと思い、彼女と同じ会社の同僚を疑うんだけど、吉野は渡部篤郎が演じる男の旧姓。今は別の名前に。ここで気になるのが、なぜ彼女の同僚限定?他社の男と付き合ってるかもしれないのに、執拗にその会社のみで探す。しかも旧姓かもって・・・強引すぎ。
2点目は、彼女が一度だけ会長の体の心配をしているシーンがあって、後に警察が会長から心臓が悪いことは自分と彼女しか知らない、と言うんだけど、警察が吉野の前で会長も心臓が悪いらしいですね、というと「強心臓みたいですけどね」と返すと、「なんで心臓が悪いのしっとるんや?」と疑うことになる。ちょっと待って、自分から心臓が悪いと振っておいて、そうなんだ、という返しがなぜ心臓が悪いということを知っていたという結論になるのか。必ずしも、強心臓かとおもった=病気に驚かなかったという反応とは限らないのに、ちょっと強引すぎる。
このドラマの推理上、どうしても吉野を犯人に結び付けるロジックとして必要なのかもしれないけど、この部分に関しては強引すぎて論理的ではない。そこが残念だ。