第3話 「仇討ち」
ある日、只野は社員食堂で野村たちにからかわれていたところを見知らぬ中年男に助けられる。姑息な野村を一喝するその堂々とした振る舞いに一同は感心するが、不思議なことに彼が何者か誰も分からなかった。そんな折、またしても黒川会長から只野に特命が下る。企画部長の飯島が、ある芸能プロダクションと癒着して不透明な金のやりとりをしているらしい。森脇と共に飯島の調査を進める一方、只野はあの中年男が二ヶ月前に自殺した電王堂の社員・奥寺年男の父、明彦であることを知る。
特命係長只野仁のシリーズの中で、最も後味の悪いお話し。
息子の死に納得できない父親。そして、その死に関わった女性の悲劇。最後には、息子を死においやった犯人の壮絶なラストシーン。
通常の只野仁ではみられない、バッドエンドがみられる唯一の回。
この回は、シナリオがすごくいい。悲しい話をしっかり描いているドラマは少ない。たまにはふんふんふんではなくシリアスな回もいいと思う。