結構雑な設定! 花咲舞が黙ってない シーズン2 第3話




池井戸潤原作で杏が主演のドラマ。池井戸潤の作品だけあって面白い。相変わらず銀行の話。なんだけど、この話で気になることが3点あった。

まず、ノベルティをもらった袴田吉彦役に対して、杏がノベルティの中身である時計を差し出す。そのやり取りで、時計をもらっていないと応える袴田。杏はそのことからノベルティの中身は別のモノだったと判断する。

このことなんだけど、みんながみんなノベルティの中身を確認するとは限らないんだよね。私は別に中身を出さずに適当にそのままにしていたりする。そういうケースでは中身はわからない。ノベルティである時計を知らないからといって、中身は別のモノであったと断定するのはおかしい。

二つ目は、月末に支払いが集中していて、「不渡りを出すと倒産」というセリフ。まず、手形商売しているのか?そんな大きな会社でもないし、手形が必要な会社ではなさそう。そして、手形が一回不渡りになったくらいでは取引は停止しない。つまり、仮に手形が不渡りになったとしても、即倒産になるわけではない。半年以内に2回不渡りを出すと当座取引ができなくなるだけで、その他の運転資金があれば別に問題ない。今回の場合は、横領というカタチでお金を調達していたわけだし。何を根拠に倒産といっているのか。

ちなみに、今回借入の相談をしているということは、まだ1回目の不渡りは出していないことになる。不渡りを出して借入なんてまずできないしね。

そして3つめは、最後の付けたしで、いろんな女性からお金を貢がせていたという設定。つまり結婚詐欺でお金を奪っていたというんだけど、集めたお金はすべて赤字の会社の運転資金?今回の銀行員からのお金もそうだけど、その会社の借り入れは1000万円くらい。だったら、詐欺で集めたお金で十分返済できるだろうし、それだけお金を集めても赤字が続くって、どれだけ経営能力がない設定なんだ。毎月の固定費、家賃や給料などの人件費で毎月数十万赤字になる会社を知っているけど、何カ月もその状態が続くのなら会社を止めると思うんだけど。。。

どうもこの話の設定は不自然だな。知識がない人には何も感じず楽しめるんだろうけど・・・



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