世直し公務員 ザ・公証人11は、渡瀬恒彦主演の公証人シリーズ。
今回は、遺言書と遺留分放棄のセットで相続でもめないように不動産を相続させたいという話で物語は進んでいく。
だけど、法律のプロが、遺留分放棄の説明がなさすぎる。このドラマを見たら、遺留分放棄が簡単にできると思われそう。
財産を独り占めしたい娘が公証人に相談。上記の解決案を出されると、さっそく兄弟に遺留分放棄を催促。
でも、遺留分放棄って、それなりの理由が必要なんだよね。例えば、生前たくさん親が現金をあげたから（遺留分放棄をするものがもらったから）、遺留分放棄します、みたいな。
それなのに、遺留分放棄する理由もないのに相続放棄のように簡単に放棄できるような扱いは、正直このドラマは期待外れ。
司法試験に合格したレベルの元検事の公証人という設定なのに、遺留分放棄が簡単じゃないとわかるはずの専門家が、なんのアドバイスもなく、遺言書と遺留分放棄だけ教えるなんて、最低の仕事。
そして、この遺留分放棄が原因で？物語は進んでいくので、前提からして間違っているドラマだから、その後の展開も雑だし面白くもない。