異世界は古代中国? 十二国記




小野不由美の小説である、十二国記。

2002年にアニメ化されたのだけど、壮大なアジアンファンタジー。
十二の国があり、それぞれの国の物語がある。

アニメも小説も全部読んだけど、アニメの主役は女性。
女子高生・中嶋陽子。
突如妖魔に襲われることになり、異界からの使者ケイキに助けられる。
そして、ケイキと契約することで物語が始まる。
(アニメの、と書いたのは、基本的に国ごとに主役は変わる)

物語はよくできていて、だいたい一つの国の話で一区切りされている。
中には、3つの国の登場人物が、一つに合流して話が進むという設定もあり、話を飽きさせない。
ただ、この物語がよく出来すぎていて、次の話がなかなか世に出ないのが残念なところ。
作者も話を紡ぎだすのに苦労しているのかもしれないし、全部を描ききっていないからこそいいのかもしれない。

今でこそ、主役が女性キャラといえば、ファイナルファンタジーのライトニングが登場しているけれど、当時はまだ女性が主役キャラのファンタジーはあまり見かけなかったので印象的だった。

ここでは、十二国記の面白さを存分にお伝えできないのが残念だけど、ファイナルファンタジーやベルセルクのアジア版、というと少しはイメージしやすいかな。
もしくは、キングダムや三國志に妖魔や麒麟が登場する、といった方がいいかもしれない。

すっごーーーく面白いので、超おすすめの作品。

ところで、小野不由美さんの小説のあとがきだったと思うけれど、できるだけ現代の言葉は使わない、といったことを書いてあった(と思う)。
しかし、某国の麒麟が、王様に対してサボる・・・という言葉を使っていたので、サボるはさすがに古代では使わないよね、と思ったものだ。
(サボるはサボタージュの略のはず)

中嶋陽子(なかじま ようこ) 久川綾
景麒(けいき) 子安武人
尚隆(しょうりゅう) / 小松三郎尚隆(こまつさぶろうなおたか) 相沢正輝
六太(ろくた) 山口勝平
楽俊(らくしゅん) 鈴村健一
乍驍宗(さく ぎょうそう) 藤原啓治
蒿里(こうり)/ 高里要(たかさと かなめ) 釘宮理恵



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする