ちょっと気になる! 水曜ミステリー9「お助け司法書士!会津若松“後妻業”殺人」




司法書士の事務所を営む古賀あかり(片平なぎさ)、ひかり(釈由美子)姉妹は、町田辰哉(梅沢富美男)から遺言書作成の依頼を受け会津へ。財産を妻の嘉奈子(高岡早紀)、娘の成美(馬渕英俚可)、千草(さとう珠緒)で三等分したいというが、辰哉は謎の死を遂げ、遺言書も消えてしまう。娘たちが嘉奈子を敵対視するなど相続争いが明るみに出る町田家。しかしそんな嘉奈子には隠された過去が。さらに町田家にもある秘密があった!

変わった性格の司法書士の姉を演じている片平なぎさ。きっちりしていないと気が済まない。血もダメ。そんな司法書士の依頼人である町田の遺言書作成をするんだけど、戸籍を調べると娘2人は養子だった。しかも、愛人を養子にしたらしい。なるほど、妻ではなく養子か。妻は別の人。

ところで、今回気になったのは、3人目の愛人が娘になれなかった理由。娘とは養子になるということ。町田には実子がいないらしく、子供は養子縁組した愛人だけ。ここで3人目の愛人も養子にすればいいのに、なぜか養子にしていない。

この流れで「税法上」の養子の人数が2人までに制限されているからだ、みたいな話になっているんだけど、別に養子は何人でもかまわない。それなのに、なぜ養子を2人だけにしているのか意味がわからない。

ちなみに、相続税法上、実子がいれば養子は1人まで税金の計算上考慮し、実子がいなければ養子は2人まで税金の計算上認められている。仮に3人目がいたとしても、控除額が増えないだけで、相続権もあるし、法定相続分の分配であれば、一人当たりの相続分が減るため、結果として相続税は安くなる。

ということで、なぜわざわざ3人目の愛人を登場させたのかがわからない。他の娘2人が愛人で養子だったということをアピールするため?なんだか蛇足だな。しかも、3人目が養子にならなかったことに対してのなんのオチもない。



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