脱税で逮捕!? 新黒革の手帖 2話




なかなか面白いドラマ。武井咲の悪女っぽい雰囲気はあまりないけど、よく似合っていると思う。仲里依紗はきれいじゃないから、体を武器に接客。性格の悪そうな顔なので、よくあっている。

さて、今回気になったのは、「脱税で逮捕」というセリフ。もしかしたら、ちゃんと税に詳しい人が監修していて正しいのかもしれないんだけど、脱税で必ず逮捕されるわけではないんだよね。たかが銀行員の事務員だった武井咲が演じているキャラがそういうことを知っているとは思えない。

通常、脱税で逮捕されることはなく、逮捕される場合の金額の目安は1億円ほど。今回のケースでは、3億弱は隠し口座(借用口座)があるので該当しそうな気もするんだけど、そもそも1年でためたお金ではないはず。高畑淳子が演じるキャラが、30年頑張ってお世話をしたということだから、その間にコツコツ貯めてきたお金になると思う。仮に年間1000万円売上除外したとして30年で3億円。このくらいが妥当だろう。そして、問題は脱税には時効がある。最長7年だ。つまり、仮に年1000万円の売上除外であれば、7000万円程度の売上除外。この程度で逮捕?違和感があるな。
美容業みたいなので、自費診療の売上を抜いていたんだろうけど、年間の売上に対しての抜いている割合が大きすぎるとすぐばれる。ばれていないということは、そんなに大きな額ではなかったのではないかと推測できる。

他にも、「税金のかからないお金」というセリフ。税金がかからないお金という表現はおかしい。もちろん非課税の収入というものはあるんだけど、そういったお金を個人に移す場合、何らかの操作が必要。例えば入金されたときに1000万円増えたとして、今度はそのお金が出た時に1000万円をなんらかの名目で減らさないといけない。つまり、税金のかからないお金だろうと、税金のかかるお金だろうと、出金時に架空経費を計上しないと意味がない。そういう雑な表現ではなく、ストレートに脱税したお金、という表現のほうがしっくりする。

後は、国からタダ同然で土地を払い下げてもらって病院を作る、という表現。このドラマをみた感じ、奥田瑛二が演じているキャラが院長で、高畑淳子が看護師長、その他助手が1名と受付(経理?)が1名は少なくともいそう。なんだけど、病院というのは定義があって、通常ベッド数が20以上ある施設をさすんだよね。もともと皮膚科だったとしても、ベッドは20以上あるのかな?他に医者がいるとは思えないので、奥田瑛二役が一人で担当するならせいぜいベッド数は5つもあればいいだろう。今後医師を増やしてベッド数も増やす予定なのかもしれないけど、ドラマで見る限り、病院という表現に違和感。

そうそう、脱税の証拠である裏帳簿を仕事場に置いておくかな?調査が入った時に、金庫が見つかったら、そのまま証拠まで見つかりそうなんだけど。そして、この帳簿がしっかりしたファイルで笑った。普通にノートとかでよさそう。見つかった時にバレバレ。

なんというか、クラブで大金を使うリッチなキャラなのに、結構設定が雑。

私がお金をストックするなら、例えば高畑淳子役の年収を上げて、その中からお金をストックしてもらう。MS法人を作って、収入を分散して、ごにょごにょする。劇中でスポーツカーを買っていたけど、どうせクリニックの経費にするだろうし、買い物はだいたい経費にしてるはず(本当はダメ)。

※脱税で逮捕されるのは、必ずしも金額基準ではないかもしれないけど、イメージとしては重加算税で終わりそうな感じがするな~。



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする