雑なシナリオ 税務調査官・窓際太郎の事件簿4




小林稔侍主演「窓際太郎の事件簿」シリーズ。今回は遺産相続争いがテーマなんだけど、話の流れが実子と養子の関係。だけど、話を聞いていてもちんぷんかんぷん。なぜなら、間違った筋書きで話が進んでいるから。

どういうことかというと、相続税を計算する時の話しと、民法の相続の話をごっちゃにしているので、相続税上の法定相続人の人数で言い争いをしているだけで、民法上の、通常想像できる相続の話しではなんら問題ない。それなのに、このストーリーは間違ったストーリーを全面に押し通しているので、結局それ?というオチ。

そもそも、今回相続争いをしている容疑者は会社の経営者でもある。ということは顧問税理士もついている。普通、税理士に質問くらいするでしょ。税務署出身のレベルの低い税理士とか相続の経験のない無能税理士ならまだしも、たいていの税理士であれば民法上の相続と相続税法の相続の実子と養子の関係の違いくらいわかるはず。

ということで、今回のストーリーはよく間違った設定を最後まで押し通せすものだと驚いた。最後に窓辺太郎が間違いやすいけど民法上は養子の人数に限らず相続権はあるみたいなことをいっていたけど、逆に相続税法上の養子の人数を気にする方がレア。そっちの知識があるなら、民法上当然に養子にも相続権があることはわかると思うんだけどな。



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